【MMD研究所】中高生の勉強時におけるスマートフォン利用実態調査を実施
2019.05.16
2019.05.16
MMD研究所は、株式会社葵が運営するオンライン学習塾アオイゼミ(https://www.aoi-zemi.com/)との共同調査第4弾として、12歳~18歳のアオイゼミを利用している男女1,283人を対象に2019年3月5日~3月25日の期間で「2019年5月 中高生の勉強時におけるスマートフォン利用実態調査」を実施いたしました。調査結果は以下の通りです。
調査対象について
調査概要
■中学生の19.5%、高校生の88.1%がスマートフォンの学校持ち込みを許可されている
2017年から中学生は5ポイント、高校生は1.6ポイント、持ち込み許可率があがる
■学校でのスマートフォン利用、男子は「分からなかった単語を調べる」、「休み時間にゲームアプリ」
女子は「分からなかった単語を調べる」、「休み時間にSNSをチェック」
■中学生の91.4%、高校生の94.5%が勉強でスマートフォンを活用、2017年から中学生は0.4ポイント、高校生は2.4ポイント上がる
活用法上位は「単語の検索」「動画で問題の解き方や授業を視聴」「勉強時間や試験のスケジュール管理」
■中高生の約7割が「スマホで勉強が捗るようになった」と回答
調査結果詳細
中学生の19.5%、高校生の88.1%がスマートフォンの学校持ち込みを許可されている 2017年から中学生は5ポイント、高校生は1.6ポイント、持ち込み許可率があがる
アオイゼミを利用している12歳~18歳の男女(中高生)1,283人を対象に、携帯端末の学校への持ち込み状況を聞いたところ、中学生(n=845)の19.5%、高校生(n=438)の88.1%がスマートフォンの持ち込みを許可されていると回答した。
2017年に行った同様の調査では中学生の14.5%、高校生の86.5%が持ち込みを許可されていたため、中学生は5ポイント、高校生は1.6ポイント、それぞれ持ち込み許可率があがる結果となった。
条件付きで持ち込みを許可されていると回答した中高生に、どんなルールがあるのか聞いたところ(複数回答)、中学生(n=165)で最も多かったのは「学校や先生に持ち込むための許可申請をする」、高校生(n=386)は「授業中は電源を切ってバッグやロッカーにしまう」となり、中学校と高校の差が明らかになった。
スマートフォンを所有している中高生1,167人にスマートフォンの持ち込み許可に関わらず、学校にスマートフォンを持ち込んでいるか聞いたところ、中学生(n=747)の17.5%、高校生(n=420)の90.2%が持ち込んでいると回答した。
学校でのスマートフォン利用、男子は「分からなかった単語を調べる」、「休み時間にゲームアプリ」 女子は「分からなかった単語を調べる」、「休み時間にSNSをチェック」
スマートフォンの持ち込みが許可されている人(n=510)を対象に、学校でのスマートフォン利用について聞いたところ、それぞれ最も多い回答は、男子中学生(n=27)が「休み時間にゲームアプリで遊ぶ」と「授業で分からなかった単語などをGoogleなどで調べる」が同率、女子中学生(n=104)が「授業で分からなかった単語などをGoogleなどで調べる」、男子高校生(n=113)が「休み時間にゲームアプリで遊ぶ」、女子高校生(n=266)が「休み時間にSNSをチェックする」となった。「その他」の回答では、「持ち込んでいても校内では使えない(1年・男子高校生)」、「朝のSTが始まるまで音楽を聴いている(1年・女子高校生)」、「部活の連絡に使う(2年・女子高校生)」、「被災の時の連絡用(2年・男子高校生)」等の回答があがった。
中学生の91.4%、高校生の94.5%が勉強でスマートフォンを活用、2017年から中学生は0.4ポイント、高校生は2.4ポイント上がる 活用法上位は「単語の検索」「動画で問題の解き方や授業を視聴」「勉強時間や試験のスケジュール管理」
アオイゼミの利用を除いて、スマートフォンを勉強に活用しているか聞いてみると、2017年は中学生の91.0%、高校生の92.1%が勉強にスマートフォンを使用していると回答したが、2019年は中学生(n=747)の91.4%、高校生(n=420)の94.5%が使用していると回答し、2017年から比較して中学生は0.4ポイント、高校生は2.4ポイント上がる結果となった。
アオイゼミ以外にもスマートフォンを勉強に活用していると回答した人(n=1,080)を対象に、どのように勉強時にスマートフォンを活用しているかを聞いたところ(複数回答可)、中学生(n=683)、高校生(n=397)ともに、「Googleなどの検索サイトでわからない単語を検索」、「動画で問題の解き方や授業を視聴」、「勉強時間や試験のスケジュールの管理」が上位の活用方法となった。
中高生の約7割が「スマホで勉強が捗るようになった」と回答
スマートフォンを勉強に利用するようになったことで勉強が捗るようになったのか聞いてみると、中学生(n=747)の74.0%、高校生(n=420)の68.8%が「捗るようになった」と回答した。「捗るようになったと思わない」という回答は中学生が6.3%、高校生は8.6%と、双方10%に満たず、半数以上がスマートフォンは学習に効果的だったと回答する結果となった。
最後に、スマートフォンで勉強しているとき、勉強に集中するために意識していることを自由回答で聞いているため、一部を抜粋して紹介する。
「バイブにして、通知音が鳴らないようにしている(2年・男子中学生)」
「タイマーをセットしてその時間以内に終わらせること(1年・男子中学生)」
「なるべく集中するために、SNS を開かないようにする(1年・男子中学生)」
「Instagramの勉強垢さんの投稿を見てモチベーションを上げている。(3年・女子中学生)」
「イヤホンをして、勉強以外の音が聞こえないようにする(2年・女子中学生)」
「SNSの通知を切る、iPhoneの設定で、勉強関連以外のアプリを使えないようにしている(3年・女子中学生)」
「タイマーをセットし、勉強した分だけ成長を感じるアプリを使用し、ほかのアプリを開くとタイマーがリセットされ、成長できないというのがひと目でわかるアプリを使っている(2年・男子高校生)」
「おやすみモードにして、通知を切っている。勉強時間を記録している(1年・男子高校生)」
「勉強に関係のない動画を見ないようにする(1年・男子高校生)」
「youtubeはクラウドにあげて観るにはダウンロードしないと見れないようにする。スクリーンタイムを3:00-22:20までオンにしておく(2年・女子高校生)」
「勉強のBGMを聞いている。受験期だけインスタなどのSNSやゲームアプリを消した(3年・女子高校生)」
「LINEを開かないようにしている(1年・女子高校生)」
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
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注意事項
※こちらの調査情報は、調査実施者であるMMD研究所との提携により掲載しております。
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関連リンク
●MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)
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