【MMD研究所】2020年4月在宅勤務に関する調査を実施
2020.05.20
2020.05.20
MMD研究所は、株式会社コロプラが提供するスマートフォン向けインターネットリサーチサービス「スマートアンサー」にて共同調査を行い、第27弾として「2020年4月在宅勤務に関する調査」を実施致しました。スマートフォンを所有する20歳~59歳の会社員の男女1,106人を対象に緊急事態宣言発令後の2020年4月28日に調査を行いました。※緊急事態宣言発令前にも同様の調査を聴取しています。
目次
【調査結果サマリー】
■ 新型コロナウイルスの影響で変化があった勤務体系のうち、約3割は「在宅勤務」
緊急事態宣言前と比べ、変わらず出社している人は29.3ポイント減
■ 在宅勤務制度の開始は「2020年4月」からが約6割と最多
在宅勤務をしていて良かった点のトップは「新型コロナウイルスにかかるリスクが軽減された」、困った点のトップは「仕事とプライベートの切り替えが難しい」
■ 在宅勤務時に個人的にしたことは「部屋を片付けた」「保存がきく食料を買った」
約7割が何かしら行動や利用、契約をしたと回答
■ 新型コロナウイルスの影響で変化があった勤務体系のうち、約3割は「在宅勤務」 緊急事態宣言前と比べ、変わらず出社している人は29.3ポイント減
スマートフォンを所有する20歳~59歳の会社員の男女1,106人を対象に、新型コロナウイルスの影響で勤務体系に変化があったか複数回答で聞いたところ、変化があった勤務体系のうち「在宅勤務」が33.5%と最も多く、次に「時差勤務」が18.4%、「時短勤務」が13.5%となった。約4割は変わらずに出社していると回答した。
前回の調査と比較すると、緊急事態宣言前は「在宅勤務」が12.9%だったが緊急事態宣言後は33.5%と20.6ポイント増加し、「時差出勤」は5.5ポイント、「時短勤務」は6.5ポイントそれぞれ増加した。変わらず出社している人は緊急事態宣言前が70.6%だったが緊急事態宣言後は41.3%と29.3ポイント減少となった。
さらに、従業員数別で見てみると、在宅勤務は「1,000人~4,999人(n=156)」の規模の会社が51.3%、時差勤務は「5,000人以上(n=175)」の規模の会社が29.1%、時短勤務は「5,000人以上(n=175)」の規模の会社が18.3%とそれぞれ最も多い結果となった。「100人未満(n=435)」と「5,000人以上(n=175)」を比較すると、在宅勤務は26.3ポイント、時差勤務は19.9ポイント差となった。
続いて、新型コロナウイルスの影響で勤務体系に変化がなく、変わらず出社していると回答した457人に、出社している理由を聞いたところ、「在宅で行える仕事ではない」が66.1%と最も多く、次に、「会社が在宅勤務を推奨していないから」が17.7%、「接客業のため在宅勤務ができないから」が15.3%となった。
■ 在宅勤務制度の開始は「2020年4月」からが約6割と最多
在宅勤務をしていて良かった点のトップは「新型コロナウイルスにかかるリスクが軽減された」、困った点のトップは「仕事とプライベートの切り替えが難しい」
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていると回答した371人に、在宅勤務の制度はいつからあったか聞いたところ、「2020年4月」が60.1%と最も多く、次に「2020年より前」が19.4%、「2020年3月」が15.4%となった。
2020年4月に在宅勤務制度を導入した223人に絞り見てみると、「2020年4月3週目(4/13~4/19)」が26.5%と最も多く、次に「2020年4月2週目(4/6~4/12)」が22.4%、「2020年4月1週目(4/1~4/5)」が21.5%となった。
次に、在宅勤務をしていて良かった点を複数回答で聞いたところ、「新型コロナウイルスにかかるリスクが軽減された」が69.8%と最も多く、次に「通勤時のストレスがない」が51.8%、「通勤時間を別の時間に充てられた」が44.2%となった。9割以上は在宅勤務をしていて良かったと感じていることが分かった。
これを在宅勤務制度導入時期で4月週別に見てみると、どの週も「新型コロナウイルスにかかるリスクが軽減された」が最も多く、次に4月1週目から4週目は「通勤時のストレスがない」、4月5週目は「人間関係のストレスがない」となった。
続いて、在宅勤務をしていて困った点を複数回答で聞いたところ、「仕事とプライベートの切り替えが難しい」が45.8%と最も多く、次に「在宅でできる仕事が限られてしまう」が35.6%、「モチベーションが上がらない」が34.0%となった。
次に、在宅勤務で経験したエピソードをフリー回答で聞いており、一部抜粋して紹介する。
「上司とのコミュニケーションが極端に減りました。また、プライベートと業務の切り分けが曖昧になったような気がします。プライベートの中で仕事をしているような気持ちです。(20代・男性)」
「ながら仕事で、世間の情報に明るくなった。ワイドショー見放題。(30代・男性)」
「食事の準備が面倒になり出前が増え出費が増えている。運動不足になっている。肩、腰がこる。(40代・男性)」
「在宅勤務中はマスクが不要で助かる(50代・男性)」
「化粧をしないため、マスクを付けてWeb会議を行った。(20代・女性)」
「電話会議で子どもが叫び続けて悲劇。(30代・女性)」
「仕事に集中してしまい昼食がいつも遅れる。14時以降になりやすい(40代・女性)」
「印刷ができないため、出社日にはてんてこ舞いになる。相手先もほとんどテレワークなので、電話も少ない。出社しなくて良いのは楽な面もあるが業務上不都合な点もあり難しい。化粧もする必要がないので朝は楽。(50代・女性)」
■ 在宅勤務時に個人的にしたことは「部屋を片付けた」「保存がきく食料を買った」 約7割が何かしら行動や利用、契約をしたと回答
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をしていると回答した371人に、在宅勤務時に個人的にしたことを聞いたところ、「部屋を片付けた」が38.5%と最も多く、「保存がきく食料を買った」が22.6%、「動画配信サービスを利用した」が15.9%となった。約7割が在宅勤務時に個人的にしたことがあると回答した。緊急事態宣言前と比べ(前回に無い項目は除外)、「部屋を片付けた」が8.7ポイント、「動画配信サービスを利用した」が5.3ポイント、「保存がきく食材を買った」が4.9ポイントそれぞれ増加し、「なにも利用/契約していない」が17.6ポイント、「DVDや書籍などエンタメ関連のものをネットで購入した」が0.6ポイント、「レンタルショップに行ってレンタルした」が0.5ポイントそれぞれ減少となった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
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