キメラ、記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」提供開始
2019.01.29
2019.01.29
2019年1月28日、株式会社キメラ(代表取締役:家入一真)は、記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」の国内向け営業とサポートの提供を開始を発表しました。
単なるページビューや閲覧時間などの指標では明らかにならなかった記事コンテンツのユーザー閲覧体験を、エンゲージメントを主な指標として記事コンテンツの分析と最適化をサポート。サイトに訪れるユーザーのロイヤリティを高めるためのインサイトを提供する。
概要
サービス提供開始の背景
欧米をはじめとして、パブリッシャーのメディアビジネスが全世界的に激変している。「ページビューを増やし広告収益を伸ばす」というこれまでのモデルから、記事コンテンツを核としたイベント開催やコミュニティー作り、有料購読など、メディアビジネスの収益モデルが変化しつつある。今後は質の高い記事コンテンツを提供し、ロイヤリティの高いユーザーをいかに囲い込めるかがメディアビジネスで重要になるのは間違いないという。
キメラは、記事コンテンツのエンゲージメント可視化・分析ツール「Chartbeat」を開発・提供する米Chartbeat, Inc.と2019年1月にパートナーシップ契約を締結した。2019年2月1日から日本国内の総代理店として営業とサポートの提供を開始すると発表した。
Chartbeatについて
図1:ChartbeatのReal-Timeダッシュボード
「Chartbeat」が一般的なアナリティクスツールと一線を画すのは、記事コンテンツごとにユーザーのロイヤリティを可視化して分析できる点です。他のアナリティクスツールでは、多大な労力をかけない限り、サイト全体や記事の1日あたりのページビューがわかる程度です。
Chartbeatなら、デスクトップパソコンやスマートフォンといったデバイス種別、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアのそれぞれの反応、そして「新規」「再訪問」「ロイヤルユーザー」の行動を、簡単な操作で可視化・分析できる。数秒ごとのリアルタイムで表示できるほか、過去の期間の実績を素早く出力できる。主な機能は次の通りです。
Chartbeatの主な機能
・Real-Time:現在のアクセス状況の計測データを、数秒ごとのリアルタイムで表示
・Historical:期間を区切り、過去の計測を分析
・Reports:サイト、セクション、著者単位で定型レポートを出力
・Advanced Queries:さまざまな条件を指定して詳細にレポート抽出。「1回のみ」のほか、「日次」「週次」など繰り返しで実行可能
・Heads Up Display:計測データを実際のページに重ね合わせて表示
・Headline Testing:ヘッドライン(記事一覧)のユーザーエンゲージメントを最適化するテスト
・Big Board:大型ディスプレイ向け指標表示モード
・Mobile App:スマートフォンで「Real-Time」を確認できるiPhone、Androidアプリ
キメラの今後について
キメラでは、今後もメディアの記事コンテンツ評価と質の向上、記事コンテンツそのもののマネタイズに貢献するツールやプロダクトを、このようなパートナーシップ提携を進め、さらに自社開発のサービスやプロダクトも提供するとしている。また、同様の取り組みをアジア圏に向けても展開するようだ。キメラのさらなる取り組みに注目です。
関係各社について
コメント
株式会社キメラ 取締役COO 大東洋克
本日からキメラは、日本、そしてアジアのパブリッシャービジネスを支援する事業をスタートします。大きく変化する広告ビジネスの影響を受け、さまざまな課題を抱える多くのパブリッシャーは、未来に対するビジョンを模索しています。キメラは今回のChartbeatとのパートナーシップを通じ、パブリッシャーに対して新たな成長をつなぐためのツールを提供し、メディアの新しい価値の創造と提案を続けていきます。
Chartbeat, Inc. CEO John Saroff
Chartbeatは世界中、そしてアジア、特に日本国内で拡大を続けています。 我々はキメラと協力し、また日本のメディア業界の専門知識を生かすことで、国内トップのパブリッシャー各社とのより深い関係を築いていけることを大変うれしく思っています。
(原文:”Chartbeat has been continuing to expand across the globe and increasingly within Asia, Japan in particular. We’re thrilled to be working with Ximera, leveraging their expertise of the Japanese media landscape to build deeper relationships with top publishers in the country.”)
会社概要
株式会社キメラ
2019年1月より、ウェブメディア向けのデータインテリジェンスとマネタイズに関連するツールを、プラットフォーム、サービスとして提供を開始。さらには、国外のテクノロジーやプロダクトを日本に展開するためのビジネスプラットフォームとしても事業を展開する。
Chartbeat, Inc.について
米国ニューヨークに本社を構える。パブリッシャー向けのコンテンツインテリジェンスプラットフォーム「Chartbeat」を提供する。デスクトップ、ソーシャルそしてモバイルの各プラットフォームに、リアルタイムや過去の編集コンテンツ分析を使用して、メディア企業がロイヤルユーザーを獲得できる。デジタルのパブリッシング組織がChartbeatを使うことで、ユーザーがどの自社コンテンツにエンゲージしているのかを理解できる。世界65カ国と多くの顧客と提携し、世界の大手メディア組織へのビジネス価値の理解、測定、構築を支援している。
詳細は関連リンクよりご確認ください。