ソネット・メディア・ネットワークス株式会社(以下SMN)は、この度、モバイルページ向け広告配信、AMP(Accelerated Mobile Pages)に関する効果検証を行いました。
目次
AMP配信による配信速度と効果(CTR・CPA)の改善
AMPは、Googleを中心とした複数の企業で進められている、モバイルページ表示の高速化を実現するプロジェクトです。AMP対応したページは、HTMLをあらかじめサーバー側でキャッシュすることで、モバイル端末からアクセスしたページの表示速度を大幅に短縮します。
当社では、2017年11月より、DSP(*)「Logicad」において、AMP(Accelerated Mobile Pages)対応ページに向けた広告配信の高速化を開始しています。今回は、AMP配信による配信速度、CTR、CPAの改善について効果検証を行い、以下の結果がわかりました。
概要
・検証内容:AMP配信による配信速度と効果(CTR・CPA)の改善
・期間:2019年3月19日~3月26日
・デバイス:モバイル端末
・クリエイティブ(バナー広告)の種類:静止画
・広告枠:AMP対応ページ、HTMLページ(AMP非対応ページ)に設置された広告枠
・配信形態:広告枠(在庫)別に以下2通りの配信パターンで比較検証を実施
1. 従来の広告配信(非高速化):通常配信
2. 高速化した広告配信:AMP配信
・検証対象のインプレッション(広告表示)数の期間内総計
1. AMP対応ページ:320万 imp
2. HTMLページ(AMP非対応ページ):2,200万 imp
【検証1】ユーザーのページ訪問からインプレッションまでの時間の短縮
今回の検証において、AMP配信では、通常配信と比較して、ユーザーのページ訪問からインプレッションまでに要する時間が27%短縮されることが確認できました。
【検証2 】配信パターン別の効果改善
今回の検証において、AMP配信と通常配信の効果も比較しました。その結果、CTR(クリック率)、CPA(顧客獲得コスト)においてともに改善の効果がわかりました。
なお、今回の検証結果(その他の広告効果を含む)をまとめたホワイトペーパーを下記URLにてダウンロードが可能です。
■「Logicad」導入事例ページ
http://www.logicad.com/jirei/index.html
また、今回の検証結果については、同プロジェクトのグローバルカンファレンスにて、当社担当者が登壇し、プレゼンテーションを行っています。
■「Advertising & AMP: Driving ROI with speed (AMP Conf ’19)」
https://youtu.be/Q6BmFx7ivNg?t=360
今後もSMNでは、AMPを通じて広告表示速度の改善と、ユーザーの利便性向上を目指します。
ソネット・メディア・ネットワークス 「Logicad」概要
「Logicad」は、大規模な配信ログ、オーディエンスデータを高速かつ安定的に処理することが可能なシステムインフラを備え、独自のアルゴリズムを用い、RTBにも対応した自社開発の広告配信最適化プラットフォームです。
ソネット・メディア・ネットワークス株式会社 概要
2000年3月に設立。ソニーグループで培った技術力をベースに、マーケティングテクノロジー事業を展開しています。「技術力による、顧客のマーケティング課題の解決」を実現するため、ビッグデータ処理、人工知能、金融工学の3つの技術をコアとし、DSP「Logicad」をはじめとするマーケティングテクノロジーに関する様々なサービスを提供しています。
関連リンク
●DSP「Logicad」
●ソネット・メディア・ネットワークス株式会社
●「Logicad」導入事例ページ
●「Advertising & AMP: Driving ROI with speed (AMP Conf ’19)」