目次
〜リモートネイティブ世代が抱える課題が浮き彫りに~
Sansan株式会社が提供する名刺アプリ「Eight」は、2020年4月に緊急事態宣言が発出されてから1年を機に、その年に社会人となった新卒社員のうち営業職330名を対象に「2020年度新卒社員のビジネスにおける出会いについての実態調査」を実施しました。
本調査の結果、新卒社員のうち営業職の5人に1人は名刺交換の経験がなかったことや、オンライン営業・商談時ならではの課題を抱えていることがわかりました。コロナ禍でビジネスシーンが急速にオンラインシフトし、リモートワークを取り入れる企業が増えるなかでキャリアをスタートさせ、「リモートネイティブ世代(※1)」と称された新卒社員が、これまでと異なるビジネスにおける出会いの課題に直面していることが見えてきました。
■調査結果サマリ
・新卒社員の営業職の22.4%は名刺交換の経験がなく、62.2%がオンラインでの営業・商談を行っている
・オンライン営業・商談を通じたビジネスの出会いに不安が見受けられた
– 83.4%は対面時と比べてビジネスの関係性を構築することに時間を要すると回答
– 63.4%は人脈づくりができていないと考えている
・コミュニケーション上の課題に加え、オンライン営業・商談ならではの課題が明らかに
– 背景に映り込むものなど、部屋の環境を整えるのが大変(54.6%)
– 事後にメールする際に正しい漢字がわからない(52.2%)
・バーチャル背景の利用者のうち、46.7%はオンライン名刺が付いたものを使用
■調査の背景
2020年4月、新型コロナウイルス感染症対策の特別措置法に基づく措置として、全国に緊急事態宣言が発出され、各自治体は企業のリモートワークや時差出勤、ローテーション勤務など、ビジネスシーンにおける人と人との接触機会を減らす目標を掲げました。そうしたなかで2020年4月に新卒で入社した社員は、「リモートネイティブ世代」と称され、急速にオンラインシフトしていくビジネスシーンで新社会人としてのキャリアをスタートしました。それまで対面が主だった営業・商談においても、非対面で行う機会が増加したことから、従来の世代が経験してきた「ビジネスでの出会い」とは異なる状況に臨まなければならなくなっています。
そこで今回、新卒社員のなかでも特に対面業務が多い営業職を対象に、リモートワーク下でのビジネスにおける出会いや人脈形成についての実態を明らかにし、全ての世代のビジネスパーソンが課題を認識することで解決の糸口をつかむために調査を実施しました。
■調査の結果
・新卒社員の営業職の22.4%は名刺交換の経験がなく、62.2%がオンラインでの営業・商談を行っている
「あなたは入社して以来、営業や商談の際に対面で外部の人と名刺交換をしたことがありますか」と聞いたところ、22.4%が「ない」と回答しました。
また、「あなたはWEB会議ツールを使用してオンラインでの営業や商談をしていますか」との問いには、「全てオンラインで実施している(15.5%)」と「オンラインでも実施している(46.7%)」の合計62.2%が、オンラインで営業や商談を実施していることがわかりました。
・オンライン営業・商談を通じたビジネスの出会いに不安が見受けられる
– 83.4%は対面時と比べてビジネスの関係性を構築することに時間を要すると回答
– 63.4%は人脈づくりができていないと考えている
「オンラインでの営業・商談は対面の場合と比べて、相手との関係性の構築に時間を要すると思いますか」と聞いたところ、「とてもそう思う(34.6%)」、「ややそう思う(48.8%)」の合計が83.4%となりました。
また、「あなたはオンラインでの営業・商談を通じて、連絡先を交換した人との人脈が作れていると思いますか」との問いには、「作れていないと思う(19.0%)」、「あまり作れていないと思う(44.4%)」の合計が63.4%と、半数を超える回答が集まりました。
・コミュニケーション上の課題に加え、オンライン営業・商談ならではの課題が明らかに
– 背景に映り込むものなど、部屋の環境を整えるのが大変(54.6%)
– 事後にメールする際に正しい漢字がわからない(52.2%)
「オンライン営業・商談における次の課題のうち、あなたに当てはまるものをそれぞれ選んでください」との問いに「当てはまる」、「やや当てはまる」と回答した順に選択肢をあげていくと、「自分から話し出すきっかけを作りづらい(合計69.8%)」、「自分の話を相手が集中して聞いていないように感じる(合計59.6%)」、「自分のことを覚えてもらえていない気がする(合計56.5%)」といったコミュニケーションが難しくなっていることが判明しました。
さらに、「背景に映り込むものなど、部屋の環境を整えるのが大変(合計54.6%)」や「事後にメールする際に正しい漢字がわからない(合計52.2%)」といった、オンライン営業・商談で新たに課題として生じているものにも回答が集まりました。
・バーチャル背景の利用者のうち、46.7%はオンライン名刺が付いたものを使用
バーチャル背景の使用について「あなたはWEB会議ツールを使用したオンラインでの営業・商談時にバーチャル背景を使用したことがありますか」と聞いたところ、59.5%は使用したことがあると回答しました。
また、そのなかで、オンライン名刺付きのバーチャル背景を使用したことがあると回答したのは46.7%でした。
■総論
今回の調査では、営業職の新卒社員の5人に1人が、入社して以来、名刺交換の経験がなかったことが明らかになりました。またオンラインでの営業・商談ならではの課題として「背景に映り込むものなど、部屋の環境を整えるのが大変」といった仕事環境に関するものや、「事後にメールする際に正しい漢字がわからない」のように、従来の対面であればできていた名刺交換がしづらくなったことで顕在化したものもありました。これらの課題を解決する方法の一つであるオンライン名刺QRコード付きバーチャル背景については、一定数は活用しているものの、まだまだ伸長の余地があることもわかりました。
従来とは異なるビジネスにおける出会いや人脈形成が求められる現在において、オンライン名刺やオンライン名刺QRコード付きバーチャル背景などの導入を推進し、新卒社員のビジネスの出会いにおける課題解決をサポートすることが求められています。
■バーチャル背景によってビジネスの出会いにおける課題解決を後押し
Eightでは、リモートワーク下や遠隔地でのビジネスをサポートするため、2020年5月より、オンライン名刺交換が可能なWEB会議用のバーチャル背景を自動生成する機能を提供しています。オンライン名刺を交換することで、ビジネスに必要な正確な情報を把握、蓄積することができ、オンライン営業・商談や、社外との打ち合わせにおける課題解決にも役立てることができます。また、Eightには名刺情報に加え、プロフィールページに過去の職歴やキャリアサマリを登録することができ、社内外のコミュニケーションにも役立てることが可能です。
本調査を受け、Eightはビジネスの出会いにおける課題解決につなげるため、バーチャル背景の自動生成機能に新たな画像を追加しました。これにより、ユーザーは使用シーンに合わせて幅広い選択肢から、バーチャル背景を選ぶことができるようになります。
第1弾は美しい桜の画像を用意し、今後も順次追加していく予定です。営業・商談の場において、桜の画像を用いたバーチャル背景を利用いただくことで、自身の情報を相手に知ってもらうだけでなく、時節の話題などを通じたコミュニケーションを後押しします。また感染症予防のため、花見や歓迎会など社内コミュニケーションの機会が減少するなか、オンライン会議やオンライン飲み会などにおいて、Eightのプロフィールを互いに参照することで、従業員同士の理解を深めるきっかけとしても活用することができます。
なおEightでは、本情報を含むバーチャル背景に関する特設サイトを開設しました。本サイトでは、より多くのビジネスパーソンが抱えるリモートワーク下での課題を解決するべく、オンライン名刺やオンライン名刺QRコード付きバーチャル背景の活用法のほか、Eightにおけるバーチャル背景機能の最新情報などを紹介していきます。
さらに2021年5月中旬には、ユーザー自身がもつ画像を使ってオンライン名刺QRコード付きバーチャル背景が作成できる新機能の提供も予定しています。それにより、自社のロゴやビジュアルを活用したバーチャル背景を自由に作成・活用できるようになります。
特設サイト:https://materials.8card.net/product/background/archive/sakura/
■調査概要
調 査 名: 2020年度新卒社員のビジネスにおける出会いについての実態調査
調査方法: オンライン上でのアンケート調査
調査地域: 全国
調査対象: 2020年新卒社員のうち、営業職(330サンプル)
調査期間: 2021年3月17日~3月22日
調査企画: Sansan株式会社
補 足: 本調査結果において、比率は小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計した数字が100%にならない場合があります。
※1: 株式会社HRビジョン 日本の人事部「人事辞典」より
https://jinjibu.jp/keyword/detl/1249/
■名刺アプリ「Eight」
Eightは、名刺を起点とした国内最大のビジネスネットワークです。名刺を正確にデータ化して、スマートフォンアプリで管理することができます。登録したユーザー間で情報発信ができる「フィード」、チャットのようにコミュニケーションが取れる「メッセージ」、名刺だけでは伝えることができない経歴やスキルを伝える「プロフィール」といった機能を利用し、ビジネスにおけるコミュニケーションツールとして、280万人を超えるユーザーに利用されています。
■Sansan株式会社 会社概要
「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションとして掲げ、法人向けクラウド名刺管理サービス「Sansan」および個人向け名刺アプリ「Eight」を開発・提供しています。名刺管理を起点としたビジネスプラットフォームとして活用できるサービスを国内外で提供しています。
■関連リンク
●Sansan株式会社
●名刺アプリEight「2020年度新卒社員のビジネスにおける出会いについての実態調査」を実施 〜リモートネイティブ世代が抱える課題が浮き彫りに~