PR TIMESがビッグデータAI解析で広報PR支援を開始 100万件のプレスリリースとメディア記事からトレンド予測・メディア分析
2021.08.24
2021.08.24
目次
東工大関連VCからスピンオフした株式会社みらいリレーションズと共同開発
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社 PR TIMES(東京都港区、代表取締役:山口拓己、東証一部:3922)は、保有する100万件超のプレスリリース等のビッグデータをAI(人工知能)で解析し、トレンド予測やメディア分析を科学的に提案・実行する、個社向け広報PR支援サービスを2021年8月23日(月)より提供開始します。
データ解析にあたっては、株式会社みらいリレーションズ(東京都渋谷区、代表取締役:齋藤康平)のデータ利活用システム「F-Ledger(フレッジャー)」とサービス連携し、共同開発を進めます。クライアントとメディア双方の良き伴走者(パートナー)を目指す当社PRパートナー事業が、データ解析を導入して本格始動します。
クライアントの長期的な成功へ伴走する「PRパートナー事業」本格始動
PR TIMESは「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションのもと、行動者の挑戦や想いの結晶をプレスリリースとしてお届けしてきました。今ではプレスリリース件数は累計100万件を超え、5万4000社以上の企業にご利用いただいています。
行動者にとって情報発信の場は、プレスリリースの配信に留まりません。今回、本格始動したPRパートナー事業では、当社が持つビッグデータを活用したPR戦略の企画立案、実行、効果検証までを総合的に提供し、広報活動を全面サポートします。従来型の属人的なPR支援とは異なり、原稿のキーワード選定からメディア理解に至るまで、データに基づいた最適な選択が可能です。「クライアントとメディアの良き伴走者になる」をテーマに、企業とメディア双方を深く理解し、1to1でクライアントを成功に導くPRパートナーとなることを目指します。
基本契約期間は6ヶ月~、料金は月額60万円~(応相談)です。PRパートナー事業部では、当社事業基盤を活かし、当期末に継続契約21社、2025年度末に継続契約60社を目標に推進してまいります。
また、私たちは、クライアントの成功は「パブリック・ファースト」の行動の先にあると考えています。これは当社が創業以来大切にしてきたコンセプトで、生活者やメディア、株主、協力企業、社員等…各ステークホルダーの体験を最優先することが、長期的にはクライアントの成功や便益の最大化につながるという考え方です。クライアントにとって大切な人たちを広げ、その人たちのために行動することが、未来へと続く持続的なPRになると信じて共に走り続けます。
【「PRパートナー事業」お問合せ】
https://tayori.com/f/prtimes-prpartner
AI×ビッグデータでPRを科学する、ファクト解析型PR
PR TIMESでは、累計100万件を超える「PR TIMES」プレスリリースのほか、「Webクリッピング」が収集する1日10万件以上のWebニュース記事のデータを蓄積しています。データ解析にあたっては、株式会社みらいリレーションズのデータ利活用システム「F-Ledger(フレッジャー)」とサービス連携し共同開発を進めます。膨大なデータから記事やキーワードを高速抽出・AI分析することで、トレンドや業界ごとの動向のキャッチアップ、各メディアとの親和性が高いキーワード提案、適切な配信タイミングの検討などを行うことが可能になります。
キーワードの動きからトレンドを予測、次の発信や企画立案のヒントに
今回、共同開発を進めるシステムでは、通常のビッグデータ解析では抽出しきれない、少ない頻度・件数の記事の動きからも傾向を読み取ることができます。この特長を生かして研究を重ねることで、注目が集まった後ではなく、出現頻度が徐々に増加している段階から流行を先読みし、PR活動のヒントにすることが可能になります。
例えば、2021年スイーツのビッグトレンドとなった「マリトッツォ」のワードを含む記事数を分析してみます。以下のグラフを見ると、2021年2月頃から急激に伸びていますが、実は2020年秋頃、件数はわずかながらも前月比7倍の伸び率を見せています。こうした初期の変化とその後の飛躍との相関性を分析することで、流行の兆しをいち早くキャッチし、それをもとにしたお客様へのPR提案を可能にします。
メディアの使用キーワード動向を分析、媒体理解と最適なワード選定へ
特定のキーワードと合わせてよく使われている単語も抽出することが可能なため、その組み合わせを意識したプレスリリースの作成や、メディアごとの特色をつかんだアプローチにつなげることができます。
(例)秋冬コスメを発売予定のクライアントに対し、「アイシャドウ」というキーワードを含む記事(2020年9月~12月掲載分)を分析
・女性向けWebメディアカテゴリ全体では「ブラウン」や「ピンク」が一緒によく使われている傾向。
・一方、10代後半~20代女性向けWebメディア「isuta(当社運営)」では、カテゴリ全体よりも「ピンク」や「オレンジ」がよく使われる傾向。
⇒去年はブラウンやピンクのアイシャドウが流行、全体として掲載数が多かった。オレンジ系のものを打ち出したい場合は「isuta」の読者層にマッチ、メディアが求める情報である可能性が高い。
このように、カテゴリが同じ媒体でも個々の傾向を数値的に分析することで、メディアごとに価値のある情報を提供し、その情報を本当に必要としている生活者のもとに届けられると考えています。
※参考:isuta https://isuta.jp/
株式会社みらいリレーションズと「F-Ledger」について
株式会社みらいリレーションズは、東京工業大学と組織的連携協定を締結し、東工大関連ベンチャーキャピタルファンドを設立・運用する「みらい創造機構」から2020年1月にスピンオフし、日本が誇る技術のビジネス化のため、コンサルティング(事業開発)事業とPR支援事業を同軸で行う新会社として設立しました。
「F-Ledger」は、複数のデータを組み合わせることで、現場業務における“新しい発見・仮説構築”をサポートするための高速データ利活用ツールです。システム同士を容易に繋げ、更に新たなシステムを高速で開発し、企業全体の経営最適化に向けたDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進します。
【株式会社みらいリレーションズ 会社概要】
代表者:代表取締役 齋藤康平
所在地:東京都渋谷区恵比寿西1-33-6
設立:2020年1月
事業内容:新規事業開発(先端技術やデータを利活用)、マーケティング、PR
https://mirairelations.co.jp
共同開発と本格始動によせるコメント
株式会社PR TIMES PRパートナー事業部長 村田悠太
PR TIMESが保有するプレスリリースデータは100万件にのぼります。この行動者の想いがつまったプレスリリースから世の中のトレンドが生まれており、みらいリレーションズ様と共にデータ解析し、私たちが伴走する企業、メディアの皆様、そしてその先へ。貢献できることがとても嬉しく、そして楽しみです。
PRコンサルテーションを提供するPRパートナー事業で、この膨大なプレスリリースのファクトデータ、例えばトレンド予測データを活用するだけでも、これまでに無い提案が可能となります。PR TIMESの事業基盤を活かし、PRの可能性を広げる、そして皆様に還元できるような循環を作り出したい、そう考えています。
株式会社みらいリレーションズ 代表取締役 齋藤康平氏
今回、解析の対象としているオンライン記事は1日約10万件あり、一つ一つの記事が誰かの目に触れ、価値を生み出しています。通常のビッグデータ解析や検索エンジンでは、どうしても注目度の高い記事のみが検索の対象となってしまいますが、今回の取り組みでは、上記のマリトッツォの例のように頻度も件数も低い段階から記事の動きを探ることができるシステムを構築しています。少量の変化をも見逃さないシステムは通常、多大な労力・コンピューティングリソースを必要としますが、弊社F-Ledgerを用いることで、短期間で高速に、たった1台のサーバーで開発することができます。この手法を用いて今後、ニュースを発信する企業の皆様の想いをより社会に届けやすくする仕組みの構築をPR TIMES様と共に目指してまいります。
PR TIMESについて
報道機関向けの発表資料(プレスリリース)をメディア記者向けに配信するとともに、「PR TIMES」およびパートナーメディアに掲載し、生活者にも閲覧・シェアされています。利用企業数は2021年5月に5万4000社を突破、国内上場企業46%超に利用いただいています。情報収集のため会員登録いただくメディア記者は2万人超、サイトアクセス数は月間5000万PVを突破、配信プレスリリース件数は累計100万件を超えています。全国紙WEBサイト等含むパートナーメディア200媒体以上にコンテンツを掲載しています。
Webクリッピングについて
登録したキーワードが含まれるWeb上の記事を自動で収集、報告するサービスです。プレスリリースをはじめとする広報活動の成果の一つとして、重要な分析要素である記事露出を把握することで、次回以降のPR戦略に役立てることができます。大手ニュースサイトから新興Webメディア、キュレーションメディアや動画メディアに至るまで、調査対象としている2,200以上のWebサイトに日々掲載される記事の中から調査・抽出し、分析が可能な形でレポーティングを実施しています。主に、広報活動の成果チェック、自社に関する報道状況の把握、競合他社や業界動向に関する報道調査などにご利用いただいております。
関連リンク
●株式会社PR TIMES
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