マクロミル、アプリの利用実態を徹底把握「A-cube -Actual AppLog Analyze-」を提供開始
2021.08.17
2021.08.17
意識と行動の両面から、消費者を多角的に分析
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 グローバルCEO:佐々木徹 以下、当社)は、当社が保有する国内130万人の消費者パネルのうち6万人※1から取得するアプリログデータをもとに、アプリ利用実態を分析・提供するサービス「A-cube -Actual AppLog Analyze-(以下、A-cube)」の提供を開始します。当社が取得する様々な意識・行動データを詳細な属性データと掛け合わせることで、消費者の行動や意識を深掘りし、市場分析や競合分析など、多様な視点から分析を行うことができるマクロミル独自のサービスです。
サービス開発の背景
スマートフォンの保有率は年々拡大し、保有世帯は9割に迫る勢いで増加※2しており、10代・20代のスマートフォンを通じたネット利用時間は、1日平均160分を超えています※3。こうした中、スマートフォンでのアプリの使用は欠かせないものになっており、アプリ市場は急成長を続けています。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、いわゆる「おうち時間」が増えたことで、アプリの利用頻度や時間は増しています。また、多様なアプリが乱立する中で、市場分析や競合分析の重要性が高まり、アプリの利用実態を正確に把握し、消費者の行動や意識の理解を深めることが求められています。
しかし、アプリが多様化し、競合の垣根が曖昧・複雑化する中で、競合にあたるアプリのデータを網羅的に収集することが難しく、自社アプリの優位性を把握しづらいといった課題や、クッキー情報等から推定された属性情報のみでは消費者ニーズの深堀りや的確なターゲット設定が難しいといった課題がありました。
このような課題を解決するため、当社が保有する消費者パネルから得た膨大なアプリログデータから、アプリの利用状況を把握し、競合アプリとの比較分析も可能なソリューションである「A-cube」を開発しました。
サービス概要
「A-cube」は、マクロミルが保有する国内で130万人、人口の約1%に相当する消費者パネルの中から、同意を得た6万人のスマートフォンのアプリログデータを収集・分析し、マーケティングデータとして提供するサービスです。ターゲットとなる消費者が、日頃どのようなアプリをどのように使用しているのか、利用実態を網羅的に把握することができるほか、競合アプリとの利用比較も可能です。
また、当社の消費者パネルを基盤としているため、豊富な属性データ(性別、年齢、居住地など)に加え、様々な行動データ(購買情報・EC購買情報、広告接触履歴、インターネットアクセスログ、位置情報など)と紐づけたデータの取得・分析が可能です。さらに、対象者への追加のアンケート調査やインタビュー調査等を通じた意識データの取得を行うことも可能で、ターゲットとなる消費者をより深くより正確に捉えることができます。大規模なパネル基盤を持ち、パネルとの長期間にわたる良好な関係性が構築できている当社ならではのサービスで、消費者のインサイトを的確に把握し、アプリの開発やプロモーションの企画・立案・評価に役立てることが可能です。
「A-cube」の活用フロー
競合アプリケーションとの利用状況比較イメージ
サービスページURL
https://www.macromill.com/service/database_research/acube.html
また、「A-cube」は現在、ダッシュボード機能の開発を進めており、年内にもサービスの提供を開始する予定です。豊富な属性情報を活かして、リアルタイムで様々な角度からデータの整理・閲覧が可能になるダッシュボードで、競合アプリを含めたアプリの利用状況を週次/月次で把握することができます。また、消費者パネルへのアンケート調査で聴取した意識データをもとに、独自の分析軸を作成・追加する機能の実装も予定しています。マーケット特性に即した分析を行いながら、KPI指標がどのように推移しているかを把握し、効果的な仮説構築や検証を行うことが可能になります。
- 【A】計画策定: 競合アプリを含めたアプリの利活用実態をユーザー属性情報に紐づけて分析。市場を的確に理解し、計画策定や定期的な振り返りに活用
- 【B】企画立案・効果測定: 競合アプリとの併用状況を分析、その特徴などを確認し、データに基づいた企画立案に活用
- 【C】KPIトラッキング:週次/月次で更新されるデータを確認できるため、日々のKPIトラッキングに活用
ダッシュボード画面イメージ
マクロミルは、顧客企業のリサーチ課題に留まらず、より上流からマーケティング課題全体の解決を支援するため、「総合マーケティング支援企業」へと事業モデルの変革を進めています。今後も、当社が保有する消費者パネルから得られる様々なデータを活用した革新的なサービスを提供し、マーケティングビジネス領域全体にイノベーションを拡げることを目指します。
※1 2021年7月1日時点
※2 出典:総務省「令和2年通信利用動向調査」
※3 出典:総務省「令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
関連リンク
●株式会社マクロミル
●アプリの利用実態を徹底把握 「A-cube -Actual AppLog Analyze-」を提供開始