サイバーエージェントのAILab、ユーザーの行動履歴を踏まえた簡易地図によるルート推薦をテーマに、関西学院大学教授 角谷氏と産学連携を開始
2019.06.19
2019.06.19
株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード 4751)における人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」は、関西学院大学総合政策学部メディア情報学科・教授、社会情報学研究センター・センター長 角谷 和俊氏と共同研究を開始いたしました。
背景
スマートフォンの普及によりオンラインとオフラインを横断したユーザーの消費行動が促進されたことで、実店舗において商品・サービスの提供を行う企業では、位置情報を活用したジオターゲティング広告の活用が増加しております。また、ユーザーの閲覧履歴をもとに興味関心の高い最適な広告クリエイティブを自動的に生成するダイナミッククリエイティブは、クリックやコンバージョンを促進すると注目されており、購買率向上が期待できることから、広告クリエイティブの自動生成や表記手法の開発需要が高まっております。
このような背景のもと、AI Labでは新たに「ユーザーの行動履歴を踏まえた簡易地図によるルート推薦」を研究テーマとし、最適なルート推薦を行うロジックの研究や実装に向け関西学院大学 角谷教授とともに研究・開発を開始いたしました。
角谷教授は、Webコンテンツ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、デジタル放送など様々なメディアを利用した社会情報基盤とそのアクセス環境を実現するための社会情報サービスの構築手法およびその要素技術を専門分野として、高い実績を挙げられております。今回の共同研究では、店舗など目的地までの簡易地図をユーザーの行動履歴を踏まえて自動生成し、ユーザーが閲覧する広告クリエイティブ上へダイナミック表示させることを目指しております。地図上に表記するランドマークもユーザーの行動履歴を基に変更することで、ユーザーは広告クリエイティブを閲覧した際に、店舗など目的地まで向かう最適なルートを容易に把握することが可能となり、実店舗への来店数の増加が期待されます。
また、本研究によって得た開発技術および新たな知見は、当社が提供するO2O販促プラットフォーム「AIR TRACK」をはじめとした広告配信プロダクトへの導入を予定しており、O2Oマーケットにおけるデジタル販促の広告効果の向上を図るとともに、集客と購買に繋がるサービスの拡充を目指してまいります。
「AI Lab」は2016年1月の設立以来、自然言語処理、機械学習、計量経済学、画像認識、コンピュータグラフィクス、ヒューマンコンピュータインタラクションの各分野での研究を行い、様々なAI分野で大学・機関と産学連携をし、研究・開発を進めております。今後も、企業とユーザーをOne to Oneで結び、最適なタイミングで最適な情報を届ける広告配信技術の実現を目指し、研究・開発に努めてまいります。
角谷 和俊教授 プロフィール
1988年松下電器産業(株)技術本部情報システム研究所。1999年神戸大学都市安全研究センター都市情報システム研究分野・助教授、2001年京都大学大学院情報学研究科・助教授、2004年兵庫県立大学・教授を経て、2015年より関西学院大学総合政策学部メディア情報学科・教授,および社会情報学研究センター・センター長。情報処理学会データベースシステム研究会主査、情報処理学会論文誌:データベース共同編集委員長、情報処理学会理事、情報処理学会フェロー、日本データベース学会理事。博士(工学)
角谷研究室サイト:http://www.kgsocinfo.org/sumiya/
AIR TRACKとは
端末の位置情報を利用して広告を配信するサービスです。位置情報の利用においては、取り扱いに関する目的や取得情報などの注意事項に予め同意を頂いています。
関連リンク
●株式会社サイバーエージェント
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