電通サイエンスジャム、脳波を測定することで感情の変化を2次元で表示させるVA Analyzerを新たに開発
2019.05.08
2019.05.08
サイエンスのビジネス化を得意とする電通サイエンスジャムが、脳波を測定することで感情の変化を2次元で表示させるValence-Arousal Analyzerを新たに開発。5月8日−10日Japan IT Weekにて発表いたします。
株式会社電通サイエンスジャム(東京都港区/代表取締役社長:神谷俊隆、以下DSJ)は、脳波を測定することで感情の変化を2次元上に表示させる感性把握システム「Valence-Arousal Analyzer(略称 VA Analyzer)」を新たに開発しました。明日から東京ビッグサイトで開催されるJapan IT Weekにて発表し正式リリースいたします。
VA Analyzer開発の経緯
ここ数年、脳波計測による感情把握は可視化ツールにより分析が可能となってきており、DSJでも感性可視化ツールである「感性アナライザ」を多くの企業のR&D部門等にご提供し、ご活用いただいております。一方で、解析するには専門家の知見やノウハウが必要なこともあり、より直感的に人の気持ちの変化を把握したいというニーズもありました。そこで人の気持ちの揺れ動きを2次元上でマッピングでき、容易に誰でも感情比較ができるツールとして「Valence-Arousal Analyzer」を開発いたしました。
DSJは「サイエンスにアイデアを付与し新しいビジネスを創造する」を事業方針として掲げ、様々なテクノロジーを活用し消費者の感性や気持ちの移り変わりを定量化し、企業のR&Dやマーケティング活動にフィードバックするサービスを今後も展開してまいります。
Valence-Arousal Analyzer とは
Valence-Arousal Analyzerは心理学者James A Russellが1980年に「A circumplex model of affect.」として提唱した、感情の次元モデルの「Valence」と「Arousal」2軸の値を脳波から推定し、感情の変化を二次元で表す事ができます。
Russellのモデルはポジティブ-ネガティブを示す「Valence」と、活性 – 不活性を示す「Arousal」という2軸から構成されており、その2次元上に喜怒哀楽に関わる様々な感情がプロットされています。
製品サイト:https://www.dentsusciencejam.com/VAA/
フィルタリングと機械学習
脳波には瞬きや体動といった“ノイズ”が混入します。Valence-Arousal Analyzerは独自のフィルタリング技術で、これらのノイズをリアルタイムで除去しています。また、Valence-Arousal Analyzerの感情推定技術は、蓄積された大規模な脳波データと、機械学習によって実現されています。
単極・ポータブルという快適さ
脳波計を頭に装着することで、被験者に不快感を与える場合があります。Valence-Arousal Analyzerは単極型脳波計を用いることで、被験者への負担を最小限に抑えています。また、タブレット上にソフトウェアを独立実装することにより、いつでもどこでも簡単に脳波を用いた感情評価が可能です。
Japan IT Week(春)に出展
2019年5月8日~10日に東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week(春)」にて Valence-Arousal Analyzer を初お披露目いたします。また、感情に合わせて光の色が変化する「EMOLIGHT」も展示いたします。是非会場にお越しいただき、ご体験ください。場所:東京ビッグサイトホール西/コマ番号:西 20-56
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