大日本印刷、「DNPマーケティングクラウド™」の提供開始へ~蓄積したデータを統合・活用可能に~
2019.02.26
2019.02.26
2019年2月26日、大日本印刷株式会社(以下、DNP)は4月、収集した多様なデータをマーケティング情報として有効に統合収集・活用することで、顧客が求める経験価値である“カスタマーエクスペリエンス”の向上を実現するデータ活用プラットフォームサービス「DNPマーケティングクラウド™」の提供を開始すると公表しました。
概要
リリース背景
企業のマーケティング活動の現場では、顧客の属性、購買行動の履歴、Webサイトへのアクセスログや行動のログなどのさまざまな情報を活用し、顧客一人ひとりに最適な形・タイミングで価値ある情報や体験、サービスなどを提供するパーソナライゼーションの取り組みが広がっています。一方で、収集するデータ量の増大や専門のITスキルを持つ人材の不足などにより、収集したデータを有効に利活用できていないケースが多く見受けられます。
DNPは、マーケティングオートメーション(MA)ツールの提供から、MAツールを使いこなすためのコンサルティングや運用支援、デジタルとアナログ双方の手法を組み合わせて、ECサイトや実店舗で顧客のカスタマーエクスペリエンスを向上するデジタルマーケティングのサービスを総合的に提供しています。今回新たに、企業の効果的・効率的なデジタルマーケティング施策を実現するために必要な、データ活用のプラットフォームとして「DNPマーケティングクラウド™」を提供します。
DNPマーケティングクラウドについて
このプラットフォームは、顧客に関連するさまざまなデータを高度な情報セキュリティ環境で安全に蓄積し、企業のマーケティング担当者自身がマーケティングに有効な情報として統合管理して活用できるものです。さまざまなMAツールと連携が可能で、当プラットフォームを介してパーソナルなDMや動画などを配信できる機能も備えています。主な機能は下記のとおりです。
1.さまざまなデータを蓄積する「データレイク機能」
企業が収集したデータを、クラウド環境を活かして蓄積します。データベース用に構造化されたデータだけでなく、センサーのログやGPS(全地球測位システム)、ソーシャルメディア、画像・映像、音声など構造化されていないデータも蓄積するデータレイク方式でサービスを提供します。データレイク方式により、データ収集の段階で実際のマーケティングに必要なデータかどうか判断する必要がありません。
2.大量のデータをマーケティングに必要な情報として整理・加工する「データプレパレーション機能」
高度なITスキルがなくても、わかりやすいユーザーインターフェースで利用するマーケティング担当者自身が大量のデータを処理することができます。蓄積したさまざまなデータをマーケティング施策に必要なかたちに整理・加工するデータプレパレーション機能を提供します。
※データプレパレーション機能およびサービスは「Paxata」を採用しています。
3.マーケティングオートメーション機能
設定したマーケティング施策に合わせてメールやDM、動画などのアウトプットツールを配信する顧客セグメントを決定し、各ツールに連携します。
4.パーソナルに対応したメール・動画・DMなどのアウトプットツール
DNPが開発した、生活者にとって最適なタイミングやそれぞれの嗜好に合わせて動画やDMを自動的に送付する「DNPパーソナライズド動画サービス」や「DNPパーソナライズド・オファー」と連携し、顧客一人ひとりに最適に編集したコンテンツを配信します。
DNPマーケティングクラウドの概念図
今後の展開について
DNPは、1876年の創業以来、印刷を通じて企業と生活者の効果的なコミュニケーションにかかわってきました。また、1981年にICカードの開発に着手して以来、多様な決済手段を高度なセキュリティ環境で実現するさまざまなサービスを提供しています。これらの技術やノウハウを活かし、生活者一人ひとりに最適化した“One to Oneマーケティング”を推進する企業に向けて、デジタルマーケティングに必要な各種サービスをトータルに提供しています。
今後DNPは、デジタルマーケティングに必要なプラットフォームに関連したサービスの提供で、2023年に年間5億円の売上を目指していくとコメントしました。
なお、2019年3月5日(火)~8日(金)に東京ビッグサイトで開催される「リテールテックJAPAN 2019」のDNPブース(東1ホール RT1302)に当サービスを出展するようです。ご都合のよろしい方は是非ご参加ください。
詳細は関連リンクよりご確認ください。