2019年2月21日、株式会社ジャストシステムは、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「動画&動画広告 月次定点調査(2019年1月度)」の結果を発表しました。
概要
調査内容の要約
・スマートフォンで不快感を抱くのは「バナー広告より、動画広告が多い」
・「動画広告」より「バナー広告」はエンゲージメント率が高い
・レシピ動画アプリの利用率トップは「クラシル」
バナーと動画の不快感
スマートフォンで「バナー広告(静止画の広告)」と「動画広告」の両方を見掛けた人のうち、「動画広告より、バナー広告に不快感を持った」人は10.9%、「どちらも同じくらい不快だった」人は31.9%、「バナー広告より、動画広告に不快感を持った」人は18.7%という結果となりました。「どちらも特に何も感じなかった」人も36.8%いる一方で、「バナー広告」より「動画広告」に対して不快感を持つ人のほうが多いことがわかります。
バナーと動画のエンゲージメント比較
スマートフォンで見掛けた広告の中で、「何らかの態度変容(エンゲージメント)につながった」と答えた人の割合(「購買やクリックなど何らかの行動につながった」「内容に興味を持った」の合計)が最も高かったのは、「SNSなどのタイムラインに表示される動画広告」(32.3%)だった。
また「動画コンテンツ視聴前に表示される動画広告」の場合は25.0%、「動画コンテンツ視聴後に表示される動画広告」は26.0%、「バナー広告」は29.6%という結果となりました。「動画コンテンツ視聴前後に表示される動画広告」よりも、「バナー広告」のほうがエンゲージメント率が高いことがわかった。
・レシピ動画アプリの利用率
レシピ動画アプリを利用している人に、利用中のアプリを聞いたところ、「クラシル」が最も多く(50.0%)、次いで「DELISH KITCHEN」(45.6%)、「cookpadTV」(35.3%)という結果だった。「クラシル」は2018年1月度調査(48.0%)と比べて2ポイント伸長し、2019年1月度調査では最も利用されているレシピ動画アプリとなる。
筆者の所感
レシピ動画アプリの代名詞である「cookpadTV」の利用率は、2018年6月以降より大幅に減少していることがわかる。
サービス内容を比較してみよう。cookpadTVは、料理家や著名人のLIVE配信を見ながら一緒に作れるという特徴がある。対してクラシル、DELISH KITCHENは1分前後の短いレシピ動画が多い印象だ。
筆者は1人暮らしのため普段から料理をしており、その際には「時間がない中で、いかに早くおいしいものを作れるか」という点を重要視している。その観点から考えると「クラシル」、「DELISH KITCHEN」は作り方が分かりやすく、かつ短い時間でレシピを覚えることができ、利便性を感じる。反対に、「cookpadTV」は番組としては面白いが、短い時間で料理をする際の参考動画としては、あまり適していないように感じた。勿論、これは筆者の個人的な所感である。
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