株式会社ピアズ(以下「当社」)は、2022年5月1日付けで株式会社クシムから株式会社イーフロンティアの発行済株式総数の99.93%を取得し、近年成長が著しい「メタバース」市場へ参入、ライブ&コマース事業を開始することを決定しましたのでお知らせいたします。
事業開始の背景
近年成長が著しい「メタバース」市場ですが、米Bloombergの推計によると、ソーシャルメディアやライブなどの周辺業界も含めた市場規模は4787億ドル(日本円で約60兆円)、2024年には7833億ドル(日本円で約98兆円)を突破すると言われています。
当社は、「メタバース」(広義であるためWeb3.0領域のメタバースと定義)にかねてより注目しており、様々なビジネス領域において企業とユーザー、コミュニティーの在り方に大きな変化をもたらすと考えております。「Web3.0」の世界観は自律分散型の組織構成という考え方を基軸にしており、社名の由来にもある「Peer to Peer」という理念のもとビジネスを展開してきた当社にとって、大きなビジネスチャンスであると捉え、ライブ&コマース事業への進出を決定いたしました。
当社は、本来ユーザー参加型の概念たるWeb3.0領域において、①商品・サービスに対するユーザー意見の聴取・反映方法が確立されていないこと②ユーザーコミュニティの運営が十分になされていないことに起因して期待ギャップが生じていると捉えております。このギャップは当社が携わってきた携帯電話の黎明期に消費者と販売店で生じていたものに近似していると考えております。
Web3.0領域の中でも「メタバース」「NFT」の事業規模は世界各国でプロジェクト事例が増えてきたことで2020年頃から急速に拡大しており、エンターテイメントやプロモーション領域を中心に、今後ユーザーの声を反映したコミュニティー運営やサービス設計の必要性が高まってくること、当社がこれまで培ってきた組織・事業構築における理念的なノウハウを活かし、技術的な側面を持つ様々な企業等とパートナーシップを組むことで新たな事業機会を創出できることから、当社が取り組むべき事業領域であると判断いたしました。
主な事業の内容
当社は自社及び他社のIP(タレント、Youtuber、V-tuber、キャラクター等の総称)を活用し、下記3つの事業を相互に連携させながら事業展開を進めていく予定です。また、各事業において「メタバース」「Web3.0」における技術的な側面やノウハウを持つ企業等と積極的なパートナーシップを組むことを目指してまいります。
(1)ライブエンターテイメント(興行事業)
メタバース上でのIPのライブイベント、イベント興行、スポーツイベント、アミューズメントの企画・制作・運営及び運営受託を行う予定です。
(2)ファンコミュニティー(会員事業)
IPファンクラブの企画・制作・運営、Web・モバイルサイトおよびファンサイトの企画・制作他社IPのファンクラブ運営受託を行う予定です。
(3)グッズコマース(物販事業)
IPのNFTによるデジタルグッズ及びフィジカル(物理的)なグッズの企画・制作・販売を行う予定です。
また、上記事業内において、現在、一般的に利用されている決済手段や特典付与、ポイント還元、会員特典等を将来的に暗号資産で代替できるよう、外部パートナーとの連携を図っていきたいと考えております。
株式会社イーフロンティアの株式取得について
当社ならびに株式会社クシムは、2022年4月12日に株式会社イーフロンティアの株式の取得(譲渡)のための調印式を実施いたしました。
ライブ&コマース事業は、株式会社イーフロンティアにて株式譲渡実行後、担当いたします。(2022年5月1日実施予定)なお、株式会社イーフロンティアは株式譲渡実行後に商号を「株式会社メタライブ」に変更し、当社から役員派遣を実施し、事業運営を行っていく予定です。