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AppsFlyer、パフォーマンスインデックス第14版を発表

時計2022.03.28

更新2022.03.28

AppsFlyer

● MetaがSKAdNetworkランキング首位を獲得
● Appleのプライバシー変更によりアプリマーケターとモバイルメディア企業の混乱が続く
● 2021年総予算の25%がiOSからAndroidに移行
● 日本と韓国のIAP(アプリ内課金)はGoogleが首位を獲得

モバイル広告効果計測プラットフォームとマーケティングアナリティクスを提供するAppsFlyer Japan株式会社(以下AppsFlyer)は、トップメディアソースの世界のモバイル広告ランキング「パフォーマンスインデックス第14版」を発表しました。

第14版は、Appleの「App Tracking Transparency(ATT)」フレームワークが導入されてから初めての調査で、プライバシー新時代の到来がモバイル・エコシステムのあらゆる面(iOS/Android、ゲーム/非ゲームアプリ、セルフレポーティングネットワーク[SRN]/非SRN)にもたらした影響を包括的に調査しています。

SKAdNetworkインデックスランキング首位はMeta

AppleのATT導入による混乱から間もなく1年となりますが、モバイルメディアソース各社は今もなお影響を受けています。前回のSKAdNetwork(SKAN)インデックスで2位につけたMetaの広告は、最新のSKANランキングでは4部門のうち3部門でパワー、ボリューム共に1位を獲得し、総合で首位となっています。

Metaはソーシャルネットワーク上でどのメディアソースよりも大規模に展開し、その品質も非ゲームアプリのアプリ内広告(IAA)とゲーム/非ゲームのアプリ内課金(IAP)インデックスで最も優れていました。SKANインデックスで首位を獲得したということは、MetaのSKANに対する内部モデリングが改善され、プラットフォーム上の広告主により良い結果をもたらしていることを示しています。

SKANランキングでは1位を獲得したものの、ATT導入後の集計データから、Metaは非常に厳しい現実に直面していることが分かります。ATT導入前は、ソーシャルネットワークで席巻し広告でも最大の規模と最高の品質を誇るMetaが、iOSランキングを独占していました。しかし今回のランキングでは、インデックスのボリュームはATT導入前よりもはるかに少なくなっています。ほとんどのiOSユーザはトラッキングに同意しておらず、同意したユーザからのボリュームだけではこれを補填することができていません。

2021年に初のSKANインデックスで首位を獲得したTikTok For Businessは、非ゲームIAAインデックスにおけるパワーとボリュームともに2位、ゲームのIAPのパワーでも2位と、非常に高いパフォーマンスを維持しています。

 

検索大手のGoogleは非ゲームアプリのIAPとIAAインデックスのパワーでいずれも3位、特にライフ&カルチャーカテゴリでは2位を獲得したことにより、SKANインデックスの非ゲームアプリで3位となりました。SnapもSKANインデックスで躍進し、非ゲームアプリのIAPにおいてパワー・ボリュームで4位となっています。

AppsFlyerでコンテンツ&モバイルインサイト部門責任者を務めるシャニ・ローゼンフェルダー(Shani Rosenfelder)は次のように述べています。「AppleのSKAdNetworkの導入増加とAppsFlyerのConversion Studioリリースにより、パフォーマンスインデックスの範囲と手法を大幅に拡大することができました。メディアソースがSKANモデリングを改善することによって、今後広告主は予算をiOSにシフトし直すのか、あるいはパフォーマンスを高められるという確証が多少なりとも得られるまでは既存のSKANシグナルを使い限られた集約的なデータの現実を見て予算を配分し続けるのか、非常に興味深いところです。」

日本と韓国のIAP(アプリ内課金)はGoogleが首位

日本と韓国の結果は、Android のIAPでは、パワー、ボリュームともに、ゲームアプリでも非ゲームアプリでもGoogleが首位を獲得しました。Metaは2位もしくは3位に位置づけました。

また、日本と韓国のIAAは、Android のゲームアプリではパワー、ボリュームともに1位がGoogle、2位がUnity Adsという結果でした。Metaは、パワーで4位、ボリュームでは5位でした。

AppsFlyer、パフォーマンスインデックス第14版を発表

AppsFlyer Japan株式会社でパートナーディベロップメント ディレクターを務める渡辺エリナは次のようにコメントしています。

「iOS14.5以降におけるATT義務化から約1年が経ちました。プライバシーに関する規制は以前より始まっていたものの、この1年、モバイル・エコシステムにおける全てのステークホルダーがこれまで以上に『プライバシー』に関して意識を高め、取り組んだのではないでしょうか。このインデックスにランキングされているのは、プライバシー新時代とも呼べる歴史的な変化に素早く対応し、積極的に取り組み、かつ、妙妙たるパフォーマンスを維持、発揮しているAppsFlyerのパートナーです。パートナーにとっても、この1年はプライバシーに準拠するための新たな開発やポリシーの変更等、大きな変革を迎えました。データプライバシー規制への取り組みは、決して消極的な妥協ではありません。寧ろ、高度なデータ利活用をより安全で充実したものにする進化であると信じています。ここにランキングされている新時代の先端をゆくパートナー達を、AppsFlyerのパフォーマンスインデックスでご紹介できることを大変嬉しく思います。」

ゲーム市場をはじめ、モバイルメディアのランキング変動はエコシステムの不安定さを反映

AppleによるATTフレームワークの導入は、モバイルマーケターと同様、モバイルメディア企業にも大きな影響をもたらしています。

iOS 14.5リリース前後のメディアソースのパフォーマンスインデックス ランキングを比較したところ、29社の順位が2位以上変動(上昇または下落)し、うち20社で3位以上変動したことが分かりました。この中には、SRN(MetaやGoogle等)と非SRN両方のトップ10のメディアソース全てが含まれています。

変動はiOSの方が顕著であったものの、ATT導入はAndroidにも大きな影響を及ぼしています。2020年下半期と2021年下半期を比較すると、総予算の25%がiOSからAndroidへシフトしています。またiOS、Androidランキングどちらにおいても、最も大きく順位が変動したのはゲーム市場でした。これは、それまでほとんどユーザーレベルのみでデータ分析を行っていたメディア企業が、新しい集約データプライバシーに即してアルゴリズムを完全に書き直さなければならなかったためです。一部のメディア企業は迅速に対応しましたが、いまだ対応に苦慮している企業もあり、メディア側での大きな不安定要素となっています。

パフォーマンスインデックス第14版の全文(日本語版)はこちら(https://index.appsflyer.com/jp/new-index-14/)から確認できます。 

調査方法

AppsFlyerのパフォーマンスインデックスは、2021年7月~12月の期間、合計610社のメディアソース、250億回のインストール数、18,000件以上のアプリを分析しています。SKAN Indexはこれをもとに、1,800以上のアプリと32社のメディアソースからの2億4千万件のポストバックを対象としています。

AppsFlyer Japan株式会社

AppsFlyerは、アトリビューションとマーケティング分析のグローバルリーディングカンパニーです。マーケティングビジネスの成長を支援しイノベーションをもたらす包括的な広告効果計測および分析ソリューションを提供しています。AppsFlyerは、Macy’s、Minecraft、Nike、NBC Universal、Tencent、US Bank、Wayfair、StitchFix、docomo、RECRUIT、VISA、JAPAN AIRLINESなどの大手ブランドを含む何千もの顧客と連携しています。9,000社以上のパートナーからなるAppsFlyerのマーケットプレイスには、Facebook、Google、Apple Search Ads、Twitter、TikTok Ads、Pinterest、Snap、Salesforce、Adobe、Oracleなどが含まれています。AppsFlyerは先日、フォーブスの2020年クラウド100リストに2年連続で選出されました。既存の投資家には、General Atlantic、Goldman Sachs Growth Equity、DTCP(Deutsche Telekom Capital Partners)、Qumra Capital、Pitango Venture Capital、Magma Venture Partners、Eight Roads Venturesが含まれます。AppsFlyerについては http://www.appsflyer.com/jp をご覧ください。

関連リンク

AppsFlyer Japan株式会社
AppsFlyerパフォーマンスインデックス:第14版

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