SNSの中でも5大SNSと言われるほどメジャーなTwitter。
このTwitterを使ったマーケティング戦略は果たしてどんなものがあるのでしょうか?
Twitterの特徴を再度おさらいしたうえで、マーケティングの手法をご紹介いたします。
目次
Twitter(ツイッター)とは
Twitterとは、Facebookの次にある歴史あるSNSです。
140文字以内の文章を投稿する無料WEBサービスであり、文字だけではなく画像や動画の投稿可能。
PC、スマートフォン、携帯電話から使用することが出来ます。
リアルタイムで情報を集めることが出来るSNSで、拡散力が高く、趣味を通じて利用している人が多いことがTwitterの特徴。
その拡散力の高さは、知らない人にまで通知される可能性が高いです。その他のSNS媒体と比べても圧倒的な拡散力があるため、短期間で多くの人への認知度を高めることが出来る反面、炎上というリスクにもつながる恐れがあります。
匿名のユーザーも多く、一人の人で複数アカウントを持つことが可能ですので、信頼性は低い傾向。ですが、公式マークがついたことにより、公式アカウントとして信頼性のある情報を発信できます。
Twitterの機能・用語
●ツイート(つぶやき)
ツイートは、画像や動画、140文字以内のテキストなどを投稿することを言います。
つぶやきと呼ばれることも。
●リプライ(返信)
リプライは、特定のユーザーに対してコメントをする機能のことです。Twitterで多くの人に見える状態で会話することが出来ます。
●RT
他のユーザーが投稿したツイートを自分のタイムラインに表示させる機能をRTと言います。面白いツイートや有益だと思った情報を自分のフォロワーに共有することが出来る機能で、たくさんRTされるごとに、多くの人に認知されます。
●いいね
いいねは、投稿した内容に対して共感を伝える機能です。また自分のホームのタイムラインにそのツイートを表示させることはできませんが、いいねした通知をフォロワーに見てもらうことが出来ます。
●ハッシュタグ
Twitterでは、ハッシュタグ(♯)を使うことによって、そのハッシュタグの内容を検索しているユーザーの目に止まりやすいです。人気のハッシュタグを使うことで、RTやいいねをもらいやすくなります。
●DM(ダイレクトメッセージ)
ダイレクトメッセージは非公開の場所でユーザーと会話することが出来ます。リプライとは違い、タイムラインに表示されずにコミュニケーションを取ることが可能です。
●フォロー/フォロワー
フォローとは特定ユーザーのつぶやきを自分のタイムラインに表示させる機能のことを言います。
多くの人にフォローしてもらい、フォロワーが多くなることで多くの人に自分のつぶやきを共有することが出来ます。
Twitterの特徴
●情報やトレンドをいち早くキャッチできる
Twitterは様々な情報やトレンドがリアルタイムにツイートされます。中には電車の遅延情報をTwitterで確認するという人もいます。それぐらい情報が早いのがTwitterの特徴です。ですので、知りたい情報がツイートされているアカウントをフォローすれば、新たな情報がタイムラインに表示されるようになります。
●趣味や興味のある分野の合う人が見つかる
Twitterは自分の趣味や興味のあるアカウントをフォローすることで、同じ趣味の人と仲良くなる可能性もあります。
積極的にリプライをして、同じ趣味や話題でユーザーと絆を深めましょう!
●気軽にコミュニケーションが取れる
Twitterでユーザーと気軽にコミュニケーションが取れるのが大きな魅力です。DMを送ったり、RTやリプライ機能を使ったりすることで、相互のコミュニケーションを簡単にとることが可能です。企業や店舗も積極的にTwitterを活用しており、企業と顧客の信頼関係を構築することもできます。
●ブランディングが可能
自分の仕事ぶりや可能な仕事などを発信し、その分野の専門として認識してもらえるようになることも。キャラクターをTwitterで構築することが出来、それが仕事へとつながることもあるので、積極的にツイートすることが大切です。
Twitterユーザーの特徴
・日本における月間のアクティブユーザー数は約4500万人
・全世界におけるアクティブユーザー数は3億3000万人
・ユーザー層は幅広い
・特に10代~20代の若年層が多い
・男女差はあまり見られない
・高齢ユーザー数は全体から見て低め
Twitterマーケティングとは
Twitterマーケティングとは、その名の通りTwitterを活用し、マーケティングを行うSNSマーケティングの一つです。
SNSの需要が高くなっている現代では、非常に効果的なマーケティング方法として注目されています。
業種問わず様々な事業が効果的に活用できるところがTwitterマーケティングの特徴です。自社の製品やサービスをTwitterで宣伝することで、認知の向上や販売促進などの効果を得ることが出来ます。
またアカウントを作成しつぶやくだけではなく、Twitter広告の運用やインフルエンサーの起用等、Twitterマーケティングにも様々な手法があります。
Twitterマーケティングのメリット・デメリット
Twitterマーケティングのメリット
ユーザーに見てもらいやすい
Twitterには全世界に多くのユーザーがいるアプリです。拡散力もあるので、自分のサイトやブログを更新するよりも多くのユーザーから見てもらうことが出来ます。
また、ハッシュタグを使うことで、その話題をチェックしているユーザーの目に留まりやすく、その話題をチェックしているユーザーの目にも留まります。
店舗や企業の認知が広まる
SNSの中でもTwitterか拡散力が高いことでも有名です。
RTという機能を使って、ほかのユーザーが発信している情報を自分のユーザーに共有することが出来ます。ですので、魅力的な投稿はどんどん拡散され、多くの人への認知につながるのです。
店舗や企業の認知はもちろんですが、自社が出している商品の認知にもつながり、売り上げに直結することも。
ユーザーの声を聞くことが出来る
Twitterは1人の人が複数のアカウント作ることもでき、匿名性の高いSNSです。
そのため、ユーザーの本音を知りやすく、コメントやいいね、RTの反応からユーザーの思いを知ることが出来ます。
企業側がユーザーのコメントに反応することもできるので、相互のコミュニケーションも簡単にとることが出来ます。
ユーザーの意見や感想を取り入れやすく、企業のイメージ向上につながることは勿論、製品やサービスの改善、さらにはユーザーとの信頼関係の構築まですることが出来ます。
ユーザーの意見から次の施策につなげやすいのもTwitterマーケティングのメリットです。
問い合わせにすぐ対応ができる
提供しているサービスに何か問題や不具合が起こった時にも、Twitterであれば早い段階で情報が入ってくるので、すぐにその問題や不具合に対応することが出来ます。
また、Twitterから直接問い合わせがあったり、新しいビジネスのお誘いも最近ではTwitterからということも少なくはありません。
ですので、Twitterで企業アカウントを運用するのはマストであるといえるでしょう。
インフルエンサーとつながることが出来る可能性も
TwitterなどのSNSには、フォロワーが多く流行発信力のある「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーが定数存在します。
このようなユーザーがお店や自社製品などを気に入って、取り上げてもらえば、一気に注目を浴びる可能性もあります。
そうする事で、新たなユーザーにも自社のアカウントを知ってもらえるチャンスにもなるのです。
Twitterマーケティングのデメリット
すぐに効果がでにくい
Twitterのフォロワーをある程度確保しないと、成果の出るマーケティングを行うことが出来ません。
最初は0からのスタート。そこからフォロワーを増やし、RTやいいねを増やさなくてはいけないのです。
そのためには積極的にユーザーとの会話や、ユーザーの興味の引く質の良い内容をこまめに更新していく必要があります。影響力を持つには、じっくりアカウントを成長させなくてはいけないのです。
炎上のリスクがある
拡散力が高いTwitterでは、多くの人に自分の投稿が見られることになります。
それゆえに、他のSNSと比べると炎上のリスクがやや高い傾向にあります。ですので、発言や投稿には注意する必要があります。
万一炎上してしまうと、企業の悪い印象に結びついてしまうこともあり、信頼を失うことにもつながります。ですので、投稿前には複数人でチェックするなどして、炎上を未然に防ぎましょう。
人気のインフルエンサーへの依頼は単価が高い
人気インフルエンサーに依頼する場合は、コストの高さがデメリットになってきます。
フォロワーが多く影響力のあるインフルエンサーほど、高いマーケティング効果が期待できますが、人気が高ければ高いほどそのインフルエンサーへの報酬は高くなる傾向にあります。
報酬計算にはフォロワー単価という指標が用いられることが多く、一人当たり何円という形になるため、フォロワーが多ければ多いほど費用も大きくなっていきます。
Twitterマーケティングの手法
アカウントの運用
企業アカウントの運用は、多くの企業がやっていることです。
企業アカウントでは、自社企業や自社製品を紹介、PRすることが無料でできます。費用が0の為魅力的ではありますが、多くのユーザーの興味を引きフォロワーを増やしていかないと、宣伝を多くの人に届けることが出来ません。
企業のTwitterアカウントから継続的に情報発信を行い、ツイートやTwitterユーザーとのコミュニケーションを通して、ブランディングしたプロモーション、フォロワーの獲得を目指します。
低コストで効果的なプロモーションを行うことが出来る反面、炎上などのリスクも含んでいるので、一つ一つの投稿を質の良いものにする必要があります。
Twitter広告の活用
Twitterでは公式でタイムラインや検索結果、トレンド検索画面など、複数の種類の広告と配信方法が提供されています。
もちろん有料ですが、ターゲットユーザーのタイムラインに直接表示させることが出来たり、おすすめトレンドランやおすすめユーザー欄に表示させたりと、今まで自社を知らなかったユーザーにアプローチすることが出来ます。
ターゲットユーザーが比較的に狭い、BtoB系・金融系・不動産商材などで広く活用されます。
インフルエンサーマーケティングを活用
Twitterインフルエンサーを起用したインフルエンサーマーケティングも効果的です。
Twitterにおいて影響力が高く、多くのフォロワーを抱えている人物に製品やサービスの紹介をしてもらうことで、インフルエンサーの抱えている数万人、百万人を超える多くのユーザーに対して情報を発信することが出来ます。
公式アカウントの運用だけではアプローチしにくいターゲット層にもリーチが可能になり、広告臭も少ないため非常に効果的にPRすることが出来ます。
Twitterキャンペーンを活用
Twitterキャンペーンとは、参加することでプレゼントがもらえる等、ユーザーにメリットがあるキャンペーンのことです。
参加条件を「フォロー」「RT」「ハッシュタグ投稿」など限定することで、フォロワーの獲得や情報の拡散につながり、成果を得ることが出来ます。
Twitterキャンペーンを積極的に行うことで、話題になればTwitterのトレンドに入ることもでき、さらに爆発的に拡散できる等のチャンスもあります。
個人アカウントも運用
企業アカウントだけでなく、個人のアカウントを開設し、相乗効果を図る方法もあります。
企業アカウントよりも個性が出やすく、また公の視点ではなく社員の個人的な意見や考え方をつぶやいてもらうことで、ユーザーに自社に対して興味や関心を持ってもらうことが出来ます。
企業アカウントよりも親しみやすさがあり、自由度も高いですが、投稿に注意をしないとネガティブなイメージが企業にも直結してしまう……なんてことも。
成功事例から企業Twitterの運用モデルを見る
①シャープ株式会社から見る運用モデル
フランクな運用スタイルで人気を博しているシャープ株式会社さん。
フランクでユーモアあふれる投稿が、企業のお堅いイメージを感じさせないです。
商品の購買前ユーザーとコミュニケーションを取るが故に炎上やネガティブブランディングにもなりやすいですが、うまく運用した時の効果は絶大なタイプ。
ユーザーと密にコミュニケーションを取ることによって、拡散される可能性を高くします。
広告はプロモーションツイート。普段のツイートはコミュニケーションを取ることと、宣伝はメリハリをつけて運用をする事が特徴です。
②任天堂 から見る運用モデル
ツイート一つ一つが宣伝になり、フォロワー数が効果に反映されやすいです。任天堂を代表にした、最も王道な運用体系です。
運用コストが少なく、運用ハードルが低く、宣伝をダイレクトに発信するところが特徴です。
拡散されるためのコンテンツが命になるため、動画を使ったり画像を作ったり、フォロワーの興味を引き続ける必要があります。
割引やキャンペーンを頻繁に行うのも良いでしょう。
③ローソン から見る運用モデル
ローソンをはじめとした、商品の購買後のファン化に重きを置いたアカウントの運用モデルは、ユーザーが積極的にシェアしたくなるクリエイティブ性を持っており、継続した良質なコンテンツの提供が求められます。
ファン化の段階を可視化し、数字化し管理をすることも大切で、どういう行動をとればファンになってくれるのかを常に意識する必要があります。
Twitterキャンペーンをうまく利用することで、自社アカウントのフォロワーの新規獲得や、新商品の認知向上に役立てています。
Twitterキャンペーンを利用する際はローソンのアカウント非常に参考になります。
④株式会社タニタ から見る運用モデル
株式会社タニタを代表にした購買、後のユーザーにコミュニケーションとっていくアカウントです。
自社製品に関するツイートを引用してコメントしたり、リプライでコミュニケーションをとったりする運用体系です。
次の売り上げに対する準備という意味でアカウント運用し、ネガティブワードの抑制や、ユーザーのリアクションを活かしたアクションをし、直接的な売り上げというよりも売り上げのサポート的な側面があります。
アカウントによって盛り上がりの差が激しく、力の入れ具合で二極化しやすいです。
Twitterマーケティングを成功させるポイント
最終的な目標を決める
成果を出すためには、最終的な目標設定をすることが大切です。
あいまいな目標設定ではなく、数値化して最終的な目標を決め、そこにたどり着けるように運用していくことが大事です。
以下のような指標を参考にしましょう。
・投稿数
・表示回数
・いいねやRT数
・コメント数
・プロフィールへのクリック数
・ターゲットとする検索キーワードの順位
・ユニークユーザー率など
ターゲットを決める
Twitterマーケティングを成功させるポイントの一つとしては、ツイートを届けたいターゲットのペルソナを明確にすることが大事です。
性別・年齢などはもちろん、興味関心や好きなもの、ライフスタイル、ハッシュタグ等利用状況などを細かくイメージすると、ターゲットのニーズに合った情報を発信できます。
一人の人に刺さるような投稿内容を、長期的な目線をもって一貫性のある投稿プランを検討しますしょう。
ブランディングを意識する
企業アカウント自体にどのような個性を持たせ、ブランドイメージをアピールしていくかも考えていきましょう。
特にTwitterにおけるプロフィール欄は大切です。アカウントの顔になる部分ですので、誰にどのような情報を届けているかを認知してもらうための構成を意識しましょう。
特定のイメージと有益な情報をユーザーに与えることで、安心感と拡散につながり、より多くの人に認知してもらえるようになるのです。
明確なルールを決める
企業アカウント運営する場合は、日々投稿のルールを決める必要があります。
投稿頻度は勿論ですが、どのような商品をどのように宣伝していくのか、ユーザーはどのような情報を好んでいるのかなどを常に考え発信していきましょう。
同じ投稿パターンにすることで、ユーザーも認知しやすくなり、検索性の向上にもつながります。
また運用のルールを考えておくことで、目標達成のために対策が立てやすくなります。
PDCAを回す
ユーザーの傾向をつかむためには、ツイートした内容にユーザーがどのように反応しているのか分析する必要があります。
分析ツールを使って、インプレッションやエンゲージメント等、客観的に分析するための機能を活用しながら、定期的に情報を収集し、分析することで、Twitter運用における改善するポイントを知ることが出来ます。
適宜改善していくことで、最終目標に近づくことが出来るのです。
まとめ
SNSの中でTwitterは拡散力が高く、多くのユーザーに自社を知ってもらえるきっかけになる可能性を秘めています。
ターゲット層を明確にし、正しい使い方をすることで、自社や自社の商品を宣伝、ユーザーの購買意欲にもつながり効果的でしょう。
以上、「Twitterのマーケティング戦略、おすすめの運用方法5選!」でした。