株式会社NTTデータは12月10日、同社が提供するキャッシュレス決済総合プラットフォーム「CAFIS®」は、2019年春より、小売業者において、国内外の各種コード(一次元バーコード、QRコード)決済に1台の決済端末または1つのインターフェースでマルチ対応を可能とするソリューションの提供を開始すると発表した。
CAFIS®は、中国で広く普及しているAlipay、WeChatPayなどをはじめとする海外のコード決済、また国内利用者向けのOrigami Pay、d払い、プリン(pring)、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)(五十音順)など、あらゆる一次元バーコード・QRコード決済に順次対応していく方針だという。また当社の決済ソリューション(CAFISセンタ間接続™、CAFIS Arch®、CAFIS Pastel Port®等)を生かし、小売業者がより接続しやすいインターフェースやアプリケーションを提供していくようだ。
これにより、小売業者は多様な決済手段に対応して販売機会の損失を減少できるようになるとともに、消費者はより多くの店舗で、より利便性の高い決済手段を選択して利用できるようになる。
背景
2018年4月、経済産業省は「キャッシュレス・ビジョン」において注、2025年に向けて、「未来投資戦略2017」で設定したキャッシュレス決済比率40%の目標を前倒しで実現することを目指すと発表した。さらに、将来的には、世界最高水準の80%を目指し、オールジャパンで産官学が連携して進めていくとし、具体的な方策が検討されている。
一方、スマートフォンアプリを活用し、一次元バーコード・QRコードを用いて決済を行うサービスが国内外において次々と登場している。しかし、小売業者はそれらすべての決済手段に対応するうえでコスト等が課題となっている。同時に、消費者においても、使用したい決済手段が対応していないことにより購買意欲の阻害につながってしまうケースもあった。これまでNTTデータはCAFISの提供等を通じて、クレジットカード決済などさまざまな決済ソリューションの提供に関する実績・ノウハウを培ってきたという。このたび、こうした世の動きに合わせ、キャッシュレス決済促進および小売業者や消費者の利便性向上にむけ、本サービスの提供を行うこととなったとコメントしている。
サービス概要と今後について
サービス概要
本サービスは、小売業者が使用している各種決済端末で、国内外のさまざまなコード決済に対応可能とするもので、小売業者は複数のコード決済をまとめて導入可能となる。また当社の決済ソリューション(CAFISセンタ間接続、CAFIS Arch、CAFIS Pastel Port等)を生かしたインターフェースやアプリケーションを提供することで、小売業者が既存のシステムインフラを活用しながら、より接続しやすいインターフェースやアプリケーションを選択することができる。
今後について
NTTデータのCAFISは、今後も国内外の決済事業者との連携を進め、あらゆる一次元バーコード・QRコード決済への対応を検討・推進していくとした。