【STARTUP DB】調査結果 国内スタートアップ想定時価総額ランキング(2020年12月)
2020.12.16
2022.04.24
目次
ビットキーとエリーパワーの2社が新規ランクイン
成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:志水雄一郎 以下、フォースタートアップス)は、継続的に国内スタートアップ動向に関する調査を行い、当社サービスである「STARTUP DB (スタートアップデータベース)」に調査結果を公開しています。今回は、2020年12月10日時点での国内スタートアップ想定時価総額ランキングを発表いたします。
概要
2020年12月の想定時価総額ランキングでは、2020年11月のランキングでは17位であった、CX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」を提供するプレイドと20位の資産運用ロボアドバイザー「WealthNavi」を展開するウェルスナビが、共に東証マザーズへの新規上場承認が発表されました。これにより、上記2社はランキング非掲載となり、新たにブロックチェーン技術を基盤としたスマートロック「bitlock」を提供するビットキーが15位に、大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発を行うエリーパワーが20位に新規ランクインを果たした。
ビットキーは、独自のキーテクノロジー「次世代ID/Keyビットキー」の提供を行うスタートアップ。あらゆるシーンで欠かせない鍵を再発明すべくキーテクノロジー事業を展開している。2019年4月には月額500円から利用できるスマートロック「bitlock LITE」、2019年7月には集団玄関のオートロックドア向けスマートロック「bitlock GATE」の発売を開始。2020年10月には働く空間において、人と仕事の間のあらゆるものをつなげ、働き方に即した体験を提供することができるコネクトプラットフォーム「workhub」の提供を開始しました。
エリーパワーが開発・製造する大型リチウムイオン電池は、釘を刺しても押し潰しても過充電しても発煙・発火しない、世界トップレベルの安全と性能をもち、2011年にはドイツの国際的な第三者認証機関テュフラインランドが定める過酷な試験条件が盛り込まれた安全規格を通過し、大型リチウムイオン電池として、世界で初めて安全基準認証”TUV-Sマーク”を取得しています。
ランクイン企業の内5社が累計調達金額200億円を超える
時価総額ランキングで新らたにランクインしたエリーパワーは、累計調達額がSpiber、Mobility Technology、Paidyに次いで4位となっています。2006年以来、コンスタントに10億円を超える大型調達を実施してきたことが要因だといえます。出資の引き受け先は、ゴールドマン・サックス、ジャフコグループ、ニッセイ・キャピタル 、SBIインベストメントなどが名を連ねます。
同じく新規ランクインを果たしたビットキーは、2020年10月にオカムラと資本業務提携を締結。働く場づくりの知見・実績のあるオカムラと、”働く”に必要なあらゆるものをコネクトするテクノロジーを持つビットキーが提携することで、企業とワーカーそれぞれにさらなる価値を提供することを目指します。
さらに、今回時価総額ランキング3位に浮上したプラスチックや紙の代替となる世界初の新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売するスタートアップであるTBMも2020年11月にアデランス、島精機製作所、日本テレビ放送網、電通グループ、QUANTUMなどを引受先とする、20億6,000万円の資金調達を実施。調達した資金は、「LIMEX」や「CirculeX」などの環境配慮素材の用途拡大や、資源循環を実現するサプライチェーンの強化に充当し、今後もサステナビリティ領域におけるイノベーションを推進していきます。
想定時価総額ランキングTOP20企業の会計監査法人内訳
スタートアップにおける監査法人は、外部の第三者機関として企業の財政状態および経営成績を取りまとめた財務諸表の監査を行い、上場により一気に増加する投資家に対して、企業が開示する財務情報の信頼性を保証する責任を担っています。また、内部管理体制の整備・運用や決算開示体制のみならずコンプライアンス体制やガバナンス体制についても指導助言も行っています。
想定時価総額ランキングランクイン企業において、会計監査人非設置企業が8社となっており、有限責任あずさ監査法人とEY新日本有限責任監査法人がともに4社となっています。次いで、PwCあらた有限責任監査法人、監査法人元和、友朋監査法人が名前を並べました。
有限責任あずさ監査法人は、KPMGグルーブの監査法人ファームとして業務を行っています。『監査及び会計サービスを通じ、情報の信頼性を確立するとともに、良き変革を促し、公正な社会の実現と、経済の健全な発展に貢献すること』を基本理念として掲げています。
EY新日本有限責任監査法人は、『Building a better working world(よりよい社会の構築を目指して)』という理念を掲げ、世の中に支持され、社会をよりよく変革していく企業に貢献することを目指しています。過去5年のIPO関与実績件数は2017年の国内IPOを除いてグローバル・国内共にNo.1を誇ります。
EY新日本有限責任監査法人では監査業務を軸に据えながら、個社に対しては事業計画の策定支援や、ステークホルダー(VC・大企業・メディアなど)との連携支援を行なっています。その他エコシステム全体を盛り上げていくという観点から、スタートアップ向けのイベント「EY新日本企業成長サミット」の開催、起業家向けの表彰制度「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」の主催など、新興企業の成長を促す活動も行なっています。
当社は、今後もSTARTUP DBを通じて、スタートアップ・エコシステムの活性化を行い、国内成長産業の発展に貢献してまいります。
調査概要
タイトル:「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」
調査期間:2020年12月10日時点
レポート記事:STARTUP DB(https://media.startup-db.com/research/marketcap-ranking-202012)
※当社が取得した登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出しておりますが、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)について
国内最大級の成長産業領域に特化した情報プラットフォームです。企業データベースは、13,000社以上の日本のベンチャー・スタートアップ企業の情報を保有するとともに、起業家・投資家、エコシステムビルダーの方々累計100名以上のインタビューコンテンツをリリースしています。2019年6月24日より、英語版リリース。また、世界最大級のベンチャー企業データベース「Crunchbase」とデータ連携し、日本企業の情報を海外のプロフェッショナルに届けることで、国内の成長産業領域市場の発展に貢献しています。
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関連リンク
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