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2020.04.13
2020.04.13
CVしなかった状況を推察することで、より効果的な体験設計を
株式会社ビービット(本社:東京都千代田区、代表取締役:遠藤 直紀)は、同社が提供中のシーケンス分析クラウドUSERGRAM(ユーザグラム)に、「コンバージョン(以下CV)まで惜しかったユーザ」を抽出・一覧表示する機能を追加しました。「CVに近かったが、結局CVしなかったユーザ」を把握することで、よりCVにインパクトのある体験の改善が可能となります。
※「CVまで惜しかったユーザ」機能の画面イメージ
ビービットが提供するUSERGRAMの基本思想は「CVしたユーザ」の行動を見ることで、UXの成功事例を評価し、さらなる体験の改善へつなげていく、というものです。CVしたユーザの状況を推察するにあたって重要なのは、CVという目標点へと到達する際の行動の流れであり、したがってユーザ行動に時間軸を加味して分析する「シーケンス分析」は行動データの有意性を高めるとビービットでは考えています。
一方、「CVしなかったユーザ」の行動データは、そもそも利用・購買意欲のない「あまり参考にならない行動」等のノイズを含んだ大量の情報となってしまうため、それらを個別に観ることは効率的ではありません。しかしながら、CVしなかったからこそ丁寧に分析すべきデータも勿論存在しており、それが「CVしそうだったが結局CVしなかったユーザ」のデータでした。この「CVまで惜しかった」という状況には、CVを阻害する何らかの課題が存在することが考えられるからです。そこで今回、USERGRAMに「CVまで惜しかったユーザ」を抽出・観察できる機能を追加いたしました。
直近の日曜日から過去4週間遡った期間にアクセスしたユーザの中で、「CVまで惜しかったユーザ」の一覧を表示する機能です。「CVまで惜しかったユーザ」とは、「ユーザの閲覧行動からAIが抽出した、CVしそうだったが実際にはしなかったユーザ」です。対象CV別に対象期間内の「惜しかったユーザ」の数がホーム画面に表示され、ワンクリックでユーザ一覧画面に遷移します。
本機能により、USERGRAM利用企業の担当者様は、CVごとに「惜しかったユーザ」をワンクリックで抽出することができます。本機能の活用イメージについては、以下のような事例を想定しております。
本機能のリリースは、ビービットが推進しているデータサイエンス活用の一環です。
データサイエンスの力で、ユーザ観察に新たな視点を提供します。「CVに手間取った」「CVまで惜しい」など、より良いユーザ体験を創り出す上で重要な点に着目し、大量の行動データをデータサイエンスの手法を用いて処理することで、観察する価値のあるユーザを提示します。さらに、提示するユーザは、利用者の想定や仮説を起点とした従来のUSERGRAMの使用法では見つけにくいユーザを想定しており、利用者の経験や勘だけでは得られない発見を提供できる可能性を秘めています。
データサイエンスを活用した今回の新機能は、単独でも新しい発見を得られるものになっていますが、従来のUSERGRAMの使用で蓄積された知見と組み合わせることで、より効果的に価値ある発見が得られると考えています。
本機能をご活用いただき、これまで見えなかった課題の把握とユーザが置かれていた状況の分析を行うことで、より良いユーザ体験の改善につなげていただければと願っております。
●株式会社ビービット
●シーケンス分析クラウドUSERGRAM上で AIによる「CVまで惜しかったユーザ」の抽出が可能に