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2020.03.23
2020.03.23
ユーザ状況の個別把握による細やかな体験設計を支援
株式会社ビービット(本社:東京都千代田区、代表取締役:遠藤 直紀)は、同社が提供中のシーケンス分析クラウドUSERGRAM(ユーザグラム)に、「コンバージョン(以下CV)に手間取ったユーザ」を抽出・一覧表示する機能を追加しました。ユーザごとに様々な「手間取っている状況」を把握することで、これまで見えていなかった個別のペインポイントに応じた体験の改善が可能となります。
※「CVに手間取ったユーザ」機能の画面イメージ
ビービットが提供するUSERGRAMの基本思想は「CVしたユーザ」の行動を見ることで、UXの成功事例を評価し、さらなる体験の改善へつなげていく、というものです。CVしたユーザの状況を推察するにあたって重要なのは、CVという目標点へと到達する際の行動の流れであり、したがってユーザ行動に時間軸を加味して分析する「シーケンス分析」は行動データの有意性を高めるとビービットでは考えています。
さらに突き詰めると、実際には「CVへ到達する流れ」には様々なパターンが存在しており、パターンごとにユーザの観察ができれば、よりユーザの状況を理解しやすくなります。しかし、すべての種別を網羅することは現実的に極めて困難でした。そこで今回、パターン別の観察機能の第一弾として、「CVしたユーザ」の中からユーザ体験における課題発見につながりやすいと考えられる「手間取りながら時間と回数をかけてようやくCVしたユーザ」を抽出し、観察できるようにいたしました。
過去1日、1週間、4週間にCVしたユーザのうち、CVに手間取ったユーザの一覧を表示する機能です。各期間にCVしたユーザの中で、相対的にCVに至るまでのサイト滞在時間が長く、ページビュー数が多いユーザの一覧を、ホーム画面からワンクリックで簡単に表示することが可能になります。
初回訪問から初回CVまでに複数の訪問がある場合、それらの訪問を跨いで集計します。そのため、CVに至るユーザの行動を、訪問単位に留まらずより広い帯で分析した上でユーザが抽出されます。
本機能により、USERGRAM利用企業の担当者様は、時間軸あるいは行動内容的に「手間取っているユーザ」をワンクリックで抽出することができます。CV数の裏側には、表面的な集計データ上には現れない、個々のユーザの異なる状況が存在するはずです。CVまでに手間取っているということは、「動線が分かりにくかった」「慎重に検討した」など、何らかの理由や障壁があることが想像できます。つまり「体験改善」という観点から見た時に、手間取ったユーザに絞って行動を観察することは、サービスの完成度を向上させるためにより意味があると言えます。
本機能をご活用いただくことで、ユーザが手間取った状況に想いを馳せ、より良い体験の改善につなげていただければと願っております。